QGISの入手方法
QGISは、Windows、Linux、MacOS X、BSD、Android上でフリーで利用可能です。
リリースされているソフトウェア・パッケージからのインストールをお勧めします。
次のリリース版を評価し、開発者以外でも開発をサポートできるよう、私たちはテスト版パッケージも提供しています( warning に注意してください)。
リリース前の機能凍結フェーズ( リリースのスケジュール 参照)では、これらのパッケージは事実上の プレリリースとして扱われ、積極的な機能テストが奨励されます。
Windows版インストーラについては メインインストーラページ を参照して下さい。
新規ユーザの方にはスタンドアロンインストーラを推奨します。
より高度なQGISのユーザーは、並列に複数のバージョンをインストールすることを可能にするOSGeo4Wパッケージを使用できます。
OSGeo4Wリポジトリには多くのOSGeoプロジェクトのソフトウェアが含まれています.QGISとそれが依存するPython,GRASS,GDAL等のソフトウェアが含まれています.インストーラを利用するとインターネットからインストールでき必要なパッケージをダウンロードします.ダウンロードされたファイルは次のインストールのためにローカルディレクトリに保存されます.手順は次の通りです:
OSGeo4Wインストーラー をダウンロードし、実行します
Advanced Instal を選択し、
Desktop セクションに移動し
そして、次のパッケージの一つ以上を選択します:
リリース |
バージョン |
パッケージ |
説明 |
---|---|---|---|
最新のリリース |
3.24.x Tisler |
qgis |
リリース |
qgis-rel-dev 1 |
次バージョンのNightlyビルド |
||
長期リリースリポジトリ |
3.22.x Białowieża LTR |
qgis-ltr |
リリース |
qgis-ltr-dev 1 |
次の長期サポートリリースバージョンのNightlyビルド |
||
開発版 |
3.25 master |
qgis-dev 1 |
開発版のNightlyビルド |
Nightlyビルドをインストールする前に、 warning に注意してください。
注釈
むやみにOSGeo4Wのフルインストールを行わないようにしてください。QGISと、その他に必要な機能だけをインストールしてください。依存関係で必要となる機能は自動的に含まれます。フルインストールでは、手動インストール作業が必要なサードパーティ製の追加要素を必要とする機能もインストールしようとします。この機能によって、追加要素なしでは、インストールが正常にできなくなってしまいます。
ほとんどのLinuxディストリビューションでは、QGISはいくつかのパッケージに分割されています。おそらく、qgis とqgis-python(プラグインの実行に必要)が必要となるでしょう。qgis-grass(あるいは qgis-plugin-grass)、qgis-server といったパッケージは、最初はスキップすることができ、必要なときにのみインストールできます。
以下は、ディストリビューションごとのインストール手順です。ほとんどのディストリビューションには、安定版のQGISをインストールする手順と、最新版のQGISテストビルドをインストールする手順があります( warning に注意してください)。
注釈
In the section following this one, you will find ALL possible options to install different versions of QGIS in different versions of Debian/Ubuntu. If you have problems, verify there whether your distribution is still supported as the repositories also contain older unsupported distributions with the last QGIS version that was supported. Beware that those might have meanwhile ceased to work.
ここでは、設定ファイルを編集することなく、お使いのDebian またはUbuntu に最新の安定板のQGIS( 3.24.x Tisler )を単にインストールします。
注釈
以下で 'Debian' と書かれている箇所は、 'Ubuntu' としても同じです。このドキュメントでは、一方を他方に読み替えられます。
最初にこの手順に必要なツールをインストールします:
sudo apt install gnupg software-properties-common
ここでQGIS署名キーをインストールすることで、QGISリポジトリのQGISソフトウェアが信頼され、インストールできるようになります:
wget -qO - https://qgis.org/downloads/qgis-2021.gpg.key | sudo gpg --no-default-keyring --keyring gnupg-ring:/etc/apt/trusted.gpg.d/qgis-archive.gpg --import
sudo chmod a+r /etc/apt/trusted.gpg.d/qgis-archive.gpg
最新の安定版QGIS( 3.24.x Tisler )のQGISリポジトリを追加します。
注意:以下の "lsb_release -c -s" は、使用しているシステムのディストリビューション名を返します:
sudo add-apt-repository "deb https://qgis.org/ubuntu $(lsb_release -c -s) main"
リポジトリ情報を更新し、追加されたQGISの情報を反映させます:
sudo apt update
QGISをインストールします:
sudo apt install qgis qgis-plugin-grass
注釈
QGIS Server もインストールしたい場合には、この行に 'qgis-server' を追加します。
DebianとUbuntuのデフォルトリポジトリでは、しばしばQGISのバージョンが古いことがあります。
新しいバージョンを取得したい場合は、別のリポジトリを追加する必要があります。以下の行のいずれかを /etc/apt/sources.list ファイルに追加してください。
私たちのメインリポジトリには、個々のディストリビューションが提供する依存関係に基づいて、 DebianとUbuntu のいくつかのバージョンのパッケージが複数含まれています。
Ubuntuでは、 ubuntugis を基盤とする別のリポジトリに追加パッケージがあり、LTSバージョンについてはUbuntu自体よりも多数の最新版のGISパッケージを保持していました。これらが欲しい場合には、/etc/apt/sources.list ファイルにubuntugis-unstable のPPA を含める必要があります( ubuntugis documentation を参照して下さい)。
注釈
リリースパッケージは、新しいバージョンがリリースされた直後に一度だけ作成されます。まだリリースされていないdebianバージョン(testing)やubuntugis-unstable は不安定なため、ライブラリを変更することがあります。debianやubuntu、ubuntugis-unstable の開発が進み、QGISで依存関係にあるそれらのパッケージが変更されると、これらのターゲット用のパッケージは遅かれ早かれ壊れる可能性があります。この場合、次のいずれかを行ってください。
安定したdebianバージョンに移行し、リリース済みのパッケージを使用する
毎月行われる次のポイントリリース(予定日: 2022-05-13 12:00:00 UTC )を待ち、更新された依存関係を含める
パッケージが定期的に再構築され、更新された依存関係を自動的に取得するnightly リポジトリ( 2 つのリリースブランチとmasterが利用可能)に切り替える
パッケージのセットを自分でビルドする( build-debian-packages 参照)
パッケージのラインアップ:
リリース |
バージョン |
説明 |
リポジトリ |
---|---|---|---|
最新のリリース |
3.24.x Tisler |
DebianとUbuntu 用のリリース |
|
ubuntugis-unstable 依存関係用のリリース |
|||
DebianとUbuntu用の次のポイントリリースのnightly ビルド 5 |
https://qgis.org/debian-nightly-release https://qgis.org/ubuntu-nightly-release |
||
ubuntugis-unstable依存関係用の次のポイントリリースのnightly ビルド 5 |
|||
長期リリースリポジトリ |
3.22.x Białowieża LTR |
DebianとUbuntu 用のリリース |
|
ubuntugis-unstable 依存関係用のリリース |
|||
DebianとUbuntu用の次のポイントリリースのnightly ビルド 5 |
https://qgis.org/debian-nightly-ltr https://qgis.org/ubuntu-nightly-ltr |
||
ubuntugis-unstable依存関係用の次のポイントリリースのnightly ビルド 5 |
|||
開発バージョン |
3.25 master |
Debian と Ubuntu 用のnightly ビルド 5 |
https://qgis.org/debian-nightly https://qgis.org/ubuntu-nightly |
ubuntugis-unstable依存関係のnightly ビルド 5 |
サポートされているディストリビューションのバージョン:
ディストリビューション |
バージョン |
コードネーム |
ubuntugis-unstable 依存関係でも利用可能か |
---|---|---|---|
Debian |
11.x (stable) |
bullseye |
|
不安定 |
sid |
||
Ubuntu |
22.04 (LTS) |
jammy |
|
21.10 |
impish |
||
21.04 (LTS) |
hirsute |
||
20.04 (LTS) |
focal |
はい |
リポジトリの一つをあなたの /etc/apt/sources.list
の行に追加してください:
deb *repository* *codename* main
deb-src *repository* *codename* main
Debian不安定版の最新リリースの例:
deb https://qgis.org/debian unstable main
deb-src https://qgis.org/debian unstable main
その後、以下のコマンドを入力してQGISをインストールします:
sudo apt update
sudo apt install qgis qgis-plugin-grass
QGIS Serverをインストールする場合には、次のコマンドを入力します:
sudo apt update
sudo apt install qgis-server --no-install-recommends --no-install-suggests
# if you want to install server Python plugins
apt install python-qgis
注釈
更新を行う前に他のリポジトリからインストールした全てのQGISとGRASSのパッケージを削除して下さい。
keyserverエラーが発生する場合には、apt キーリングにqgis.org リポジトリの公開鍵を追加してください:
wget -O - https://qgis.org/downloads/qgis-2021.gpg.key | gpg --import
gpg --fingerprint 46B5721DBBD2996A
以下のような出力が得られます:
pub rsa4096 2021-08-09 [SCEA] [expires: 2022-08-09]
2445 D6B2 54DA C452 A498 989E 46B5 721D BBD2 996A
uid [ultimate] QGIS Archive Automatic Signing Key (2021) <qgis-developer@lists.osgeo.org>
フィンガープリントを確認した後、apt にキーを追加することができます:
gpg --export --armor 46B5721DBBD2996A | sudo gpg --no-default-keyring --keyring gnupg-ring:/etc/apt/trusted.gpg.d/qgis-archive.gpg --import
sudo chmod a+r /etc/apt/trusted.gpg.d/qgis-archive.gpg
また、鍵サーバーから鍵をダウンロードして、手作業によるフィンガープリントの確認なしでapt にキーを追加することができます:
wget -qO - https://qgis.org/downloads/qgis-2021.gpg.key | sudo gpg --no-default-keyring --keyring gnupg-ring:/etc/apt/trusted.gpg.d/qgis-archive.gpg --import
sudo chmod a+r /etc/apt/trusted.gpg.d/qgis-archive.gpg
Fedoraでのパッケージ取得方法:
sudo dnf install qgis python3-qgis qgis-grass qgis-server
Fedora のデフォルトリポジトリでは、しばしばQGISのバージョンが古いことがあります。
新しいバージョンまたは最新のLTRを入手するには、インストールするバージョン(安定版、LTR版またはテスト版)に基づいて、別のソフトウェアリポジトリを追加する必要があります。
リポジトリを有効にするため、以下のように入力します:
sudo dnf copr enable dani/qgis
その後、以下のコマンドを入力してQGISをインストールします:
sudo dnf install qgis python3-qgis qgis-grass
QGIS Serverをインストールする場合(クライアントとサーバーの両方のアプリケーションを同じマシンにインストールするのは一般的ではありません)、次のように入力します:
sudo dnf install qgis-server python3-qgis
ディストリビューション |
バージョン |
QGISバージョン |
GRASS GISのバージョン |
---|---|---|---|
Fedora |
33 |
3.22 |
7.8 |
34 |
3.22 |
7.8 |
|
35 |
3.22 |
7.8 |
詳しくは、 https://copr.fedorainfracloud.org/coprs/dani/qgis/ を参照してください。
リポジトリを有効にするため、以下のように入力します:
sudo dnf copr enable dani/qgis-ltr
その後、以下のコマンドを入力してQGISをインストールします:
sudo dnf install qgis python3-qgis qgis-grass
QGIS Serverをインストールする場合(クライアントとサーバーの両方のアプリケーションを同じマシンにインストールするのは一般的ではありません)、次のように入力します:
sudo dnf install qgis-server python3-qgis
ディストリビューション |
バージョン |
QGISバージョン |
GRASS GISのバージョン |
---|---|---|---|
Fedora |
33 |
3.16 |
7.8 |
34 |
3.16 |
7.8 |
|
35 |
3.16 |
7.8 |
詳しくは、 https://copr.fedorainfracloud.org/coprs/dani/qgis-ltr/ を参照してください。
最新の安定版(qgis)とLTR版(qgis-ltr)のパッケージは、以下のリポジトリにあります:
すべてのパッケージには GRASS と Pythonのサポートが含まれています。
全てのopenSUSE Geo リポジトリは、 https://download.opensuse.org/repositories/Application:/Geo/ にあります。
現時点版は、以下で入手します:
urpmi qgis-python qgis-grass
Arch Linux では、公式リポジトリから入手できます: https://www.archlinux.org/packages/community/x86_64/qgis/
以下のコマンドでインストールします:
pacman -S qgis
QGIS長期リリースはAUR(Arch User Repository)にあります。
yaourtか、AURをサポートする他のパッケージマネージャでインストールしてください:
yaourt -S qgis-ltr
バグやその他の振る舞いについては、ここのコメントを読んでください: https://aur.archlinux.org/packages/qgis-ltr/
QGISテスト版は(Arch User Repository)にあります。
yaourtか、AURをサポートする他のパッケージマネージャでインストールしてください:
yaourt -S qgis-git
バグやその他の振る舞いについては、ここのコメントを読んでください: https://aur.archlinux.org/packages/qgis-git
QGIS安定版のためのQGIS flatpackがあります。flatubコミュニティによってメンテナンスされています。
Linux Flatpakでの一般的なインストールに関する注意点については、 https://flatpak.org/setup/ を参照してください。
Flathub のQGIS : https://flathub.org/apps/details/org.qgis.qgis
インストールするには、以下のコマンドを入力します:
flatpak install --from https://flathub.org/repo/appstream/org.qgis.qgis.flatpakref
続いて、以下のように実行します:
flatpak run org.qgis.qgis
flatpak QGISをアップデートするには、以下のコマンドを入力します:
flatpak update
特定のディストリビューションでは、ファイルダイアログを表示するために xdg-desktop-portal または xdg-desktop-portal-gtk パッケージもインストールする必要がある場合があります。
Flathubファイルは https://github.com/flathub/org.qgis.qgis です。また、問題の報告は https://github.com/flathub/org.qgis.qgis/issues です。
注意:プラグインで必要となるために追加のPythonモジュールをインストールする必要がある場合には、次のコマンドでモジュールをインストールできます(以下はurllib3モジュールのインストール例):
flatpak run --devel --command=pip3 org.qgis.qgis install urllib3 --user
macOS High Sierra(10.13)以降の、オールインワンの署名付き公式インストーラは、 QGISのダウンロードページ からダウンロードできます。
macOS High Sierra(10.13)およびそれ以降をサポートする代替ビルドは、 kyngchaos.com からダウンロードできます。
QGISのmasterリポジトリから作成されるnightly アップデートのスタンドアロンインストーラは、 ここ からダウンロードできます。
以前のリリースの公式インストーラは、 https://qgis.org/downloads/macOS/ からダウンロードできます。
以前のリリースのkyngchaos インストーラは https://www.kyngchaos.com/software/archive/ からダウンロードできます。もっとも古いインストーラは macOS 10.4 Tiger に対応するものです。
QGISをバイナリパッケージからインストールするには次のようにします:
pkg install qgis
コンパイルオプションをカスタマイズする場合には、FreeBSD Portsからビルドします:
cd /usr/ports/graphics/qgis
make install clean
QGISをバイナリパッケージからインストールするには次のようにします:
pkg install qgis-ltr
コンパイルオプションをカスタマイズする場合には、FreeBSD Portsからビルドします:
cd /usr/ports/graphics/qgis-ltr
make install clean
古く、タッチパネルに最適化されていない非推奨リリースのQGIS for Android がGoogle Play Storeにあります。
https://play.google.com/store/apps/details?id=org.qgis.qgis
警告
現在、Android 5 へは対応していません。Android 4.3 および4.4.x については、ベストサポートで提供されています。Android版は、QGISデスクトップアプリケーションを直接移植したものです。タッチデバイス用にはわずかに最適化されているだけなので、日常的な使用に適しているかどうかは慎重に評価する必要があります。タッチデバイス用に特別に設計され、最適化されている他のアプリもあります。
警告
QGISの安定版の他に、一部のプラットフォーム向けにはQGISのテスト版パッケージが提供されています。QGISのテスト版には、現在開発中の未発表のソフトウェアが含まれています。テスト版はアーリーアダプター向けに、バグが解決されたか、そして新たなバグが発生していないかを確認するテスト目的で提供されているに過ぎません。私たちは破損がないように注意深く努めてはいますが、いつ何時、動かなくなったり、データに悪影響を与えてしまうかもしれません。気を付けてください。ここでちゃんと注意しましたからね!
さまざまなプラットフォーム向けにソースからQGISをビルドしインストールする方法については、 INSTALL を参照してください。